VGC-RC71シリーズでPureVideoを使う
概要:VAIO type Rの2006年春(1月)モデルはGeForce 6600GTが載っているんですが、時期的な問題でPureVideoが有効になっていません。ビデオドライバはHDCP周りを拡張したカスタムドライバだったので、初期のPureVideo対応のnForceを入れるとひどい目に遭います。しかし、いつの間にやらその辺が解決した(公式にHDCPサポートが追加された)ので、何とかしてみます。もちろん無保証、自己責任で。
まずPureVideoって何よ
google:PureVideoとはでぐぐれ。簡単に解説すると、従来CPUがやってた動画伸張とかインターレース解除とかを、GPUのパワーが余りまくってるのでそっちでやらせる。具体的な効能としては、フリッカーが出まくっていたWMPやMPCでのインタレビデオ再生がいい感じになるとか、WMV HDが負荷少なく再生できるようになる、ハズ。
必要要件
1.を満たすにはnForceを入れればよい。2.は多少問題があって、DVDを含むMPEG2を再生するときにはPureVideo対応のDVDプレイヤーソフト(MPEG2コーデック)をインストールする必要があります。もちろん標準添付のWinDVD for VAIOでは対応していないので要調達。WMVは現状nForce側で対処している模様。DivXはよく分かりません。3.はWindows Media Player 10を使うのであれば要パッチ。Media Player Classicを使うのであれば要設定。その他は使ってないので知らない。4.はそういうことで。
nForceのインストール
ふつうに入れれ。
GeForceのお作法を知らない人向けに若干解説すると、デバイスマネージャからディスプレイアダプタを削除し、リブートしてからnForceのインストーラーを動かすこと。こうしないとインストールできません。
nForceの設定
NVIDIAコントロールパネル→ビデオカラーの設定→詳細ビュー→強調から、Optimize video playback forのUse inverse telecineにチェック。これは必須かどうかわからないけど、素直に読めば逆3:2プルダウンの効果があるはず。Edge EnhancementとNoise Reductionはお好みで。うちはそれぞれ5%、45%くらい。あと、ディスプレイによってはコントラストと明度はいじった方がよい。気持ち明るめに。あとは適当でOK。
MPEG2デコーダーは?
nVidia的にはPureVideo Decorderを買わせたいのだろう(たぶんそっちのがいろいろ設定できるはず)けど、スルー。WinDVD 8を入れる方向を推奨。これはDo VAIOが強烈にWinDVDに依存しているため。たぶん他のMPEG2デコーダーでも大丈夫だとは思うんだけどねー。WinDVD 8はVectorとかで買ってください。
WinDVD 8の設定
セットアップ→ビデオから、ハードウェア デコード アクセラレーション、ハードウェア カラー アクセラレーション両方にチェック。縦横比を固定にチェックされてるかも確認のこと。
さらにビデオセンターから動画を再生してる状態で、デインターレースをオートに。これでWinDVDから再生するものはいい感じになるはず。
Windows Media Player 10の設定
まずこのパッチを当てる。ページは熟読のこと。何も考えずに当てようとしても失敗する可能性あり。
当てたら、ツール→オプション→パフォーマンス→ビデオ アクセラレータの詳細より、ビデオ ミキシング レンダラを使うが2つあるので両方ともチェック。オーバーレイと高画質モードは排他。どうもどっちでもよいっぽい。未検証。
Media Player Classicの設定
これ使ってる人はよく知ってる人だから詳しく説明しない。VMR9(renderless)、VMR9ミキサーを動作させること。MPEGのレンダラに内蔵(libmpeg)とか使ってるとダメなので注意。後は試行錯誤。WMP10の設定とも絡むので(WMPは実際はDirectShow全体の設定もしてるので)、おかしいと思ったらそっちも確認すること。
これでたぶんMPCからのMPEG再生はいい感じに。WMVもDirectShow任せであればいい感じになるはず。