しかしなんでこう楽曲管理ソフトというのはどれもダメなのか

ということを考えていたんですね。そりゃSonicStageはそれなりに使えるようになってるし、iTunes for Windowsもダメだダメだというけど使えないわけではない。でも安定はしてないし、なんか管理の方法がやぼったいなーと思う。

というところでなんでだろーとつらつら考えていたんですが、これってそもそもコーデックの形式で記録された楽曲データがコンテナとかいうのにくるまれてて、その周りに薄皮のようにメタデータが張り付いてるという構造自体がイケてないのではないかと思った。コンテナがメタデータを担保して、その内容を(多くは高速化のために)ローカルDBに持った楽曲管理ソフトが管理するとかいう構造が美しくない。ファイル動かしただけで整合性崩れたりするし、なんかスキャンとか定期的に走るし。ダメじゃね?

じゃあどうすべきかっつーと、メタデータファイルシステムが担保すべきだよなあと。だってそうだろう、そう思わないかい? エクスプローラーでアーティストごとのフォルダに見えたり、ソート方法変えたらアルバムごとに見えたり、あるいはジャンルごとに見えたりしたら普通に使いやすいやん。実体は1つで切り口だけ変えたいやん。というのを楽曲管理ソフトベースではなくファイルシステムでやりたい。というかそうなれば楽曲管理ソフトいらんよね。転送ソフトはいるかもしれないけど。

もうちょっと推し進めて、データとしてはあるコーデックがエンコードした形式の生ストリームのみを持ってるんだけど、アプリケーションから特定のコーデックで開きたいという要求があったときに、リッチなシステムであればオンデマンド変換してアプリケーションに送ればいいじゃない。あるいは、一つの「楽曲ファイル」が複数のコーデックでエンコード済みというステートを持っててもいいんじゃないか*1。ユーザーにとってコーデックってどうでもいいじゃないですか。デジタルテレビでチャンネルによってAAC 5.1だったりMPEG2 Audioだったりするけど(後者は専門放送で使われたりする)、あんまり区別してないっしょ。「このチャンネル音悪いなあ」くらいは思うかもしれないけど。DLNAだって基本はトランスコーディングで、収録フォーマットがどうであれ、送出側は再生側に合わせるのが基本だし。そういう意味で提供者はコーデックをユーザーに意識させたら負けな気がします。

まあこのへんの考え方はだいたいWinFSとかいう名前でMSの中の人が構想発表してるんですけどね。WinFSマダー?

*1:実際、1つのファイルが複数の内容持つのはNTFS2000で出来ます(名前付きストリーム)。